真珠岩を急速加熱すると得られるパーライトは高性能な軽量骨材としてセメント、
モルタル、サイディングボード、除滓材や緑化剤としても使用されています。

パーライト

パーライトとは?

パーライトは火山岩である、黒曜石・真珠岩・松脂岩を高温加熱し発泡する事で得られます。黒曜石・真珠岩・松脂岩には含有水分以外に違いはなく、黒曜石は2%以下、真珠岩は2~5%、松脂岩は5%以上です。

フィラーとしてのパーライト

パーライトの特徴は、非常に軽量でかつ丈夫、粒の大きさも細かいものから粗いものまで幅広く加工が可能で、様々な用途でフィラーとして活躍しています。
パーライトには、大きく分けて2種類の焼成方法があり、一つ目は縦型の発泡炉を用いて焼成を行う方法で、火に直接パーライトの原料を落とし、急激な加熱を加えることで発泡させます。一気に過熱される為、原料が爆裂し破裂したような形状をしています。二つ目は、横型の発泡炉を用いた焼成法です。これは、管体を横向きに設置し、回転させその中をパーライト原料が流れます。熱は管体の外側から加える方法や内側にバーナーを取りつけ焼成する方法などがあります。この横型炉は縦型炉よりも焼成条件を変化させることが出来るのが特徴で、縦型のように爆裂したものや焼成を高度に行うことで中空球体のものまでと色々な形状のパーライトを焼成可能です。

建材業界でのパーライト

パーライトは、非常に軽量で丈夫なことから、コンクリートの軽量骨材として利用されます。また、パーライトはポゾランであり、セメント中でポゾラン反応が起きることから、強度を保ったままコンクリートの軽量化を行うことが出来ます。
他には、サイディングボードにも高い断熱性や防音性を有した軽量骨材フィラーとして利用されています。昔からあるサイディングボードと比べると、パーライトを添加することで非常に大変軽量化し、直射日光の当たるような場所でも高い断熱性能が認められています。

化学工業業界でのパーライト

旧来のフィラー・充填材とは、完成品の原材料費を抑えるために嵩増し材として、物質を添加することが一般的であり、同様の意味でフィラー、添加物などの使い方をされてきました。しかし、パーライトは添加することで、嵩増しだけでなく様々なメリットがあり、フィラーの分野で消費量は高まっています。
具体的には、樹脂やゴム、塗料分野が有名で、例えば塗料にパーライトを添加すると優れたつや消し効果と粘土調整が可能となります。
現在も、新規用途の開発研究も進められており、代替の難しい白色フライアッシュバルーンの代替や、ガラスバルーンの代替も可能となると考えられる。

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